おおインスタグラムよ
2016年12月2日、何の日だかわかりますか?
そうです。インスタグラムからフォトマップ機能が消えた日です。有名ですよね。
みなさんは重宝していましたでしょうか、あの機能を。筆者はとても重宝していました。あのフォトマップを見ながら、自分が行った場所の経験の蓄積と足取り、思い出を自分の中で掘りかえして、よりよいフォトマップを作り上げよう、また、アバターようにそのマップを自らのアクティビティの生き写しのように使い、重宝していました。完全に自己満足です。
ここでは、結局は自分の中で消化されるってところがポイントになります。
インスタグラムの米メディアMashableによる記事Instagram is killing photo mapsへの回答によればフォトマップ機能を削除した理由として、
1.コミュニケーションを重視するため
2.広く使われていないため
だそうですが、いまだに非常に残念です。
まず、コミュニケーションを重視するためと言う理由で、たしかに先述したように自己満足で終わることも少なくないとは思う。しかし、どうだろうか、記憶を思い返してほしい。
他人のアカウントのフォトマップを見に行ったことはなかっただろうか?筆者だけか?
きっとあるだろう、きっとあると思います。そう思いたい。
では、インスタグラムにとってのコミュニケーションとはなにか?
たとえば、いま、新たに加わったストーリー機能とマップをリンクさせ、同じ位置情報で発信されたストーリーが観れる機能があります。
ポートランドという位置情報とともに放たれたストーリーがダイジェストされている ※筆者がいまポートランドにいることは無視してください
この機能をインスタグラムの言う「コミュニケーション」とするならば、きっと、亡きフォトマップだってコミュニケーション性を持てたはずだ。考えてみる。
ん?ちょっと待てよ、と。
フォトマップ時代にも他人の投稿が位置情報でまとめられダイジェストされていたではないか?
それに加え、たとえばある位置情報のページを見てみると、ストーリー機能と写真がダイジェストされているのではなく、写真のみダイジェストされている。どうせならストーリー機能と写真の両方をダイジェストすればいいのにと思う。
ポートランドのアイスクリーム屋さんの位置情報を見てみると、ダイジェストされているのは写真だけで、「なんだ、ストーリーのダイジェストないのか」となる
したがって、フォトマップ機能における投稿のダイジェスト規模と、現在の位置情報を基にした投稿のダイジェスト規模は同じであり、コミュニケーションを重視したストーリー機能が誕生したにもかかわらず、コンテンツ自体は、以前と充実度が増しているわけではないということだ。
これってフォトマップを削除した理由としては不満足ではないでしょうか。
2つ目「広く使われていないため」というのは、なんていうか企業努力は十分だったんですか?と聞きたい。
需要がないと判断されたということは、きっとマーケティングの観点から客観的にきちんとリサーチはされているんだろうとは思うけど、どういう方法でどこの数字を見ての判断なのかを知りたい。客観視は大事だけれど、ユーザーのニーズはすべて数字が語るわけではないということもすこし考えてほしい。
というのも、SNSは必ずしもコミュニケーションの面だけが重要ではないからだ。
SNS上でのすべての行動が直接他人とつながりを持ち、行動を共有し合ったりする目的ではなく、アバターのように自分の化身をそこに存在させ、自分の世界観を写し出せる場所が自分のアカウントページであり、それを見た他ユーザーがその世界観に共感し、そこからつながりが生まれるというルートも少なくとも存在しうる。
世のインスタグラマーと呼ばれるユーザーは、そのユーザーを中心としたコミュニティを形成し、インスタグラムで言えば、ライブ配信、投稿へのコメント、ストーリーの配信など、もっぱらコミュニケーションの面が強い。
一方で、筆者のように、もちろん友人や他ユーザーとのコミュニケーションもとりたいが、一番の目的を「日々の記録の一環」としているユーザーにとっては、自分のページをいかに自分らしく構築していくかが醍醐味であり、自分の日常と自分のページのアバター性が満足にリンクしたことを感じれた時、満足感を得る。つまり、社交性は二の次である。
もっと簡単に言えば
「連続投稿ごめんなさい?何が悪いのか?自分が載せたいから載せている。うるさい?だったらフォローしなくていいよ」である。
ただ、そのようなユーザーが多数ではないことがまた難しいところである。
また、運営側がどの機能を採用し、どの機能を排除するか、SNSのコミュニケーション性とユーザーの世界観の構築とのバランスは難しい。それもわかる。
だったらこうしたらどうか?
機能のカスタマイズが可能なインスタグラム
である。
話は簡単。なんの機能を自分のページに取り入れたいか、設定の画面から自ら選べるのである。まさに、SNSのアバター化という面では、決まりきった機能を崩すというカスタマイズほど有意義な行為はないでしょう。
そうじゃなかったら、もう、今の段階でのインスタグラムのUIというかアイコンとか機能を見直して無理やりフォトマップ機能を入れるしかない。
やってみよう。
- 写真の表示の仕方って2つに分ける必要あるのか案
- 右上の時計何?わけわかんないし使ったことないから要らないんじゃないか案
先述したように、前提として、フォトマップ機能によって開いた、位置情報を基にしたページにも、ストーリーのダイジェストも載せることとする。
まずは、写真の表示の仕方。ユーザーの写真をサムネイルを並べた形で表示するのか、フォローしているユーザーによる投稿のように1つずつきちんとした大きさで表示するのかという二種類があるが、あのページにそれを切り替える機能そこまで必要かなと思いました。
これ別ける必要あると思いますか?
これは「左側の1つにまとめて、タップするごとに交互に表示方法が変わる」のでよくない?と思いました。
そこに、フォトマップは欲しいので、こうします。
しっくりこない?聞こえないことにします
このパターンもあります。
筆者はこっちのほうがいいかもなぁと思う。インスタがもともと使用していたアボカドみたいなアイコンがベストかもしれないけどそこは、使わないし目をつぶる
まだあります。
たぶんインスタグラムに曲線は似合わない。なんかGREEとかで見た足跡機能みたいになってしまいました。
次行きます。
2つ目の「右上の時計って要るのか?」です。
そもそもですが、あれはなんでしょう。
フォローしたかったらしてください。胸を張って言えることは自己満足だということです
あのマークは、自分の投稿を非公開のままアーカイブとして自分用に保存できる機能だそうです。Instagramの画面右上の「時計マーク」は何?アーカイブ機能を解説 - ライブドアニュース
待ってください。これってコミュニケーション重視の結果なんでしょうか?完全に自分用じゃないですか。
とすると、筆者の主張である自己満足にも当てはまってしまうんじゃないかと思った人、安心してください。
独断と偏見ですが、はっきり言ってこれこそ、あのアーカイブ機能使ってる人いないと思います。
そして、筆者の主張とは違います。
筆者は、フォトマップ機能も含め、各投稿の体裁、写真の色味やフィルターなどをひっくるめて構築される「自分」というユーザーをインスタグラム上に確立すること、すなわちアバター化し自分のページを磨くための要素としての「自己満足」ということを言いたいのである。
このアーカイブ機能については、参考までに、インスタグラム殿には使っている人の数を教えて欲しいし、一刻も早く消すべき機能の1つだと思っています。なにより、もっぱら自分用としか思えないのですが、それでもまだこの機能が欲しいユーザーは、下書きとして保存しておくか、もう1つ新しいアカウントを作って鍵をかけて保存用のアカウントとして使っていくことをお勧めします。
ということで、時計を消して、ついでにフォトマップアイコンを挿れ込みましょう。
※その場合写真表示切り替えのアイコンは2つに別けてあるままにします。
悪くはないけど、そこまで良くもない気がする
インスタグラム実は曲線が似合わなくもないかも
でもやっぱり、アイコン的に一番しっくりくるのはこれなんだろうな。
以前インスタグラムが使用していたアボカドみたいなアイコンです。
マップが追加されてもなお右上の時計が気に食わない
もうこれが正解かもしれん
もうこれが正解かもしれん
結論として、
フォトマップ機能はもちろん必要ですが、その上で、一番邪魔なのは右上のアーカイブ機能なのかもしれません。
インスタグラムにはもう一度検討していただくことを期待します。
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p.s. 実はフォトマップ機能が削除された後すぐにインスタグラムに復活させよとの意見を送りましたが、未だに返事がありません。返信してくださいね、リプライはSNSの基本ですからね。
チャオ