あまりかたちのわからないもの

別に人生遠回りしてもいいかなっていうブログ

万人なのか、一部なのか

 果たしていいものとは

今回はまず「いいものとは万人受けするものなのか、一部の人に受けるものなのか」という議題。

 要するに、「いいもの」の定義みたいなものかもしれない。

 

簡単な例を出すと、ある味が好きな人にとっては気にいっている味も、違う方面の味が大好きな人にとっては、美味しくないと感じるということ。

 

もしそれがその人の傑作だとしてもそれがニーズや志向と必ずしも一致しない。

 

何かを作るにあたって、まず考えなければならないのが「どこをターゲットにするか」であろう。

 

例えばアプリ開発の場合、一般的に色々な人が使う用途のものは多くの人に受けるようなデザインだったり、コンテンツが必要になる。しかし、一部の特殊なニーズに応えるような、いわば専門性の高いものだったり、限られた領域だがその範囲でのニーズはあるものだったり、万人受けしなくても大丈夫なものもある。このように、誰を、なんのために、を考えるのは基本中の基本であろう。というかもはやそれを作るきっかけのようなものだろう。その動機がなければ、サービスは生まれない。

 

今後何かを作ったり考えたりするときには、ここは初歩的なステップとなるでしょうな。すごい簡単だけど。でも一番大事。

 

 

では、万人に受けるものを作れるに越したことはないのだろうか。

そうではないと思う。

そのターゲットに向けてきちんとしたものが作れて、そのターゲットがそれを気に入り、その領域に浸透していくように広げていくことができれば、そのニーズに応えることができれば、十分なんではないか。

 

ただ、万人に受けるものを作ったほうがそのターゲットの母数が多いというだけの話なのではないか。ただ受け取れる恩恵も大きくなるけれど。また、万人に受けるものにおいては、ライバルが多いこともあるかもしれない。より小さい領域のほうが、それは当然ながらそれに取り組む数自体が少ないことはあるだろう。

 

だからこそ、特殊な技術が必要だったり専門性のある産業や、特定の領域の人向けのアプリなどにおいては、その企業やサービスの開発者の一強となることが多いのかもしれない。

 

こんなことがあったよ

話は飛んで、いまから3ヶ月くらい前の話になるだろうか。自身の経験から得られたひとつの考えがある。

 

筆者は6ヶ月アメリカでホームステイをしていた。

その家では特に不便なく暮らせていたのだが、次のタームから寮に移ろうかな?と非常にカジュアルに伝えた後の、ある日にホストファザー(ホームステイ初期に離婚、筆者とふたり暮らし)が筆者にこう訊いた。

 

 

F: "Why do you wanna move to a dorm? Dorms are MUCH expensive than here."

    "I don't think so"

F: "Okay, so explain how different."

    "Maybe it costs about less than $800."(めんどくさいなあ。そんな気になる?)

(略)

F: "Who pays your fee?"

    "Actually my parents."

F: "Why don't you work? You should earn money for your fee."

F: "How's your internship going?"

    "I got it actually. It's unpaid though."

 

筆者はこう答える。(この件に関しては、自分の情報収集不足で本来はインターンシップなら有給で働けるということをつい直前に知った時点だった。)

"You're right, so I can't win this game because I have thought I must not work here due to visa. So I haven't worked here. "

 

そして、この話題は「そうか」ということになったのだが、彼はさらに自慢げに一語一語ゆっくりとこう加えた。

"I, give, my daughter, only $300. $300. She works you know everyday."

「うちの娘は自分でパートタイムをしているから、自分は3万円ほどしか仕送りをしていないぞ、3万だぞ?」

 

もう、ほんと、すっごい知らんそんなの。事情があるやん。それはあなたの家の話で、それとうちの家を比べないでくれ。自分でパートタイムをして自分の学費も稼ぐことはとても素晴らしいと思うよ。だけど、そうじゃない部分で得られうることもあるし、何をどうするかは、その内訳を他人にどうこう言われる筋合いがない。ましてやお金のやり取りをして少なくともうちの支払いが収入の一部となっているような関係の人に言われる理由はない。

 

まだつづく。もう書くのもめんどくさくなってきたけど、

"Who pays your Japnese tuition?"

"My parents"

 

もう、この答え何回目?

何度でも何度でも答えてやるよ。でもここらへんかもう少し前から、いい加減にしない?って思ってiPhoneで録音開始した。

※聞きたい人いたら言ってね。オフの時のわしの拙い英語付き。

 

F: "Where did you live in Japan?"

    "I lived in Tokyo by myself."

F: "You paid for house and everything about you?"

    "No, I paid everything but my room."

F:"It's not yourself."

  

「それはliving by myselfとは言えない」

そして、

「おまえはお金のこと大事さを全然わかってない」

 

 

非常に正論である。未熟な英語での表現の仕方もあったかもしれないけど実際、たしかにby myselfではないなとは思った。彼は経済的な自立に軸を置いているようだった。

筆者のまわりには正論を言う人で溢れている。そしてそう指摘されていることなど、そんなことすでに存じ上げている。だからこそ、あなたに言われなくても、、というのは思う。と、同時に自分は本当にお金の大切さをわかってないのかもしれないなとも思う。

 

この出来事以外にも日常的に、彼は料理と仕事以外は、リビンのソファーで犬と映画を観てるか寝ているかのどちらかだ。話しかけても、映画をいちいち止めて、耳を傾けるものの、帰ってくる反応は渋い。

「あなたのOKAYをいただくために話しかけてるんじゃないんだよなあ」

とは毎回思ったものだ。話しかける気にもならないのが正直なところ。そんなこんなで最低限のコミュニケーションでやり過ごすような日々は結構続いた。というかそれが基本だった。

 

寮に移りたいことを伝えてからの食事は本当に酷かったと、冷静に分析しても思う。

明らかに質は変わった。作っていないこともあったし、パスタの日でない限りはほとんど炭水化物なしのディナーだった。少し太ってきてたし痩せれたからよしではあるが。そのころはもう、なるべく家には寝るだけ。夜ご飯はなるべく友達と食べるか、自分で済ませるか、ランチが遅めだったなら、なしの日もあった。

 

ちなみにお世話になったエネルギーバーはこれ、LÄRABARである。ララバー。

アップルパイ味とレモン味が好きだった。6種類の原材料しか入っておらず、ナチュラルにこだわるエナジーバーである。その期間、近くのスーパーで10本5ドルというセールをしていたので買っていた。朝ごはんもそれで済むしね。よかった。

 

それからの日はほんとうに家に帰りたくなかった(笑)何が一番彼にダメージを喰らわせることができるのかを考えると、犬を殺すことだった。って思うだけ思って、人に言ってひとつの話のネタにするくらいだったから安心して、、、

 

もはやそれでよかった。へたに歯向かって不利益を被るよりも、そうやってやり過ごすほうが賢明だったと思う。

 

ただ、ファザーが出勤している平日の自分で作るランチは幸せだった。一人暮らしが向いているんだと思う。

 

最後には、部屋を着た時よりも綺麗に。土足可の床を雑巾で拭いた。「このやろう本当の綺麗を教えてやる」と思いながら拭いた。でも掃除は下手なので結局普通だったけど。

 

 

どう思う?

よく、ホームステイをするときに「当たり外れあるからね、、」と言うことがある。

ホームステイを経験したことがある人ならわかると思うが、なぜお金を払っているのに、選べないんだ?という疑問。

 

いわゆるホームステイ運ゲー問題である。

 

「今日の夜ご飯何食べようかな」のワクワクがない

なんだかんだ要求しにくい環境

ホストはなんでも言ってと言うけれど

 なんだかんだ相手は人間で、共同生活をしている相手

何かアクションを起こすより我慢したほうが楽

家族構成やペットの有無はよっぽどのことがない限り選べない

美味しいご飯の家とそうでない家がある

ルールが多い

なんといっても割に高い

まてまて、と

これってホームステイだからしょうがないで済ませていいの

改善の余地ありまくりでしょ

だって仲介会社にマージンを取られホストの収入の一部にさえなるのだぞ

もはや人権侵害なのではないのだろうか

 

まあ、そう思う人はホームステイしなきゃいいんだけどね。

きっとそうなんだろうけど、それでも経験としてしたい人もいる。

そのとき運ゲーで済ませるか、さらにいい関係のまま続けたいかはその人次第だ。

 

 

そしてすこしかんがえた

ホームステイのマッチングアプリを作ろうと。作ると言っても自分じゃコーディングもできないし、プランニングだったり全てど素人。みんなはじめはど素人だから、いろんな人に助けてもらえたらいいなあとか、一緒に手伝ってくれる人いないかなあとか思う。もしここまで読んでいて、なんとなく面白そうだと思ったらそれが成功するかはわからないけど、トライをする価値はある。ちなみに作るにあたっていろんな課題があって、その都度クリアしていかなければならないのだが、そのプロセスって、結果どうこうよりも価値のあるものだと思うから。

 

やってみるに越したことはない。プロじゃないし。

それが素人の強み。ただ、だれかの協力が必要ってだけ。

 

なにをやりたいか

だんだんWantedlyの求人募集ページみたいになってきているが、すこしだけ説明してみたいと思う。誰が見てるんか知らないけど。

 

 つまりはそう「こだわりたい人のためのホームステイマッチング」アプリである。

ちなみにアプリは作れない。自分の技量は置いておいてこれから理想を語る。

 

コンセプト

今まで書いてきたように、お互いが気持ちよく生活できるような、我慢する必要がないような「相互に利益のあるホームステイ」を目指したい。その手助けをしたい。

 

システム

簡単にシステムを言えば、イメージ的には留学版交換Airbnbのようなもの。留学先の国とペアの条件の一致に基づくフレキシブルなマッチングである。具体的には、アプリのユーザーAは、滞在予定先にいてかつユーザーAの母国に留学をしたいユーザーBの家にホームステイをすることとなる。つまり、AとBがお互いの家族間で交換されることとなる。また、もしゲストが現地でのエクスペリエンスを希望するならばホストである家庭がそのサポートをする。それも細かくアクティビティごとに値段を設定する。

もし、同じ家で共同生活をするよりも一人暮らしまたは寮に住むことを希望する場合、契約内容に基づき、その手配もホストである家庭がする。

メソッド

方法としてはアプリを作る。そのアプリ上でフレキシブルに契約内容を選択できるよう、ホストとゲストそれぞれがこだわりに基づいた条件を設定し、それに合ったペアでマッチングが成立する。また、その契約内容に準じて金額も決定される。より近い条件同士の方が払う費用は少なくなる。上下が発生すればその分だけをペアに支払う。または減額される。

例) ご飯は夜だけでよい、食費抜き

 

手順

  • ユーザー登録
  • ID認証(2種類)
  • 留学先登録
  • 受け入れ環境の申請(しっかり写真付き)
  • ユーザーステータスの設定(open or not)
  • さがす

 

最後雑だけど、

 

メリット

  • 同じようなニーズのペアを得ることで、留学費用の大幅削減が見込める(交換留学の際の学費の交換の滞在費バージョンと考えたら分かりやすい)
  • 自分の子供がホームステイをしている家庭の子供のホストになるため、相互に一定の安全性は働くと考えられる。
  • 自分のニーズにあった家庭を選べる(家族構成、きれいさなど)
  • 自分のニーズを最大限現実化できうる(限度あり)

 

課題

  • 私費留学などの人はエージェントを介しているケースが多くなかなかその選択肢はない。

    →交渉とパートナーシップで解消

  • 為替がほぼ同じような国同士の方が楽である。所得の低い国と高い国との交換だと前者の負担が大きいため、なかなか参加しにくい?
  • 一人暮らしを希望する際、日本の法律下では外国人留学生本人が賃貸契約を結ぶことは禁じられているかもしれない(要確認)。その場合は日本人のホストが代わりに契約?責任取りたくないなあ。その場合の対応を考えるべき。
  • 安全面の確保。お互いの家庭の子供を交換するのだけれど、それなりの安全面の確保は必要。
  • タイミングが合わないかもしれない。
  • 学校や既存エージェントの兼ね合い。あわよくば提携。

 

んん、今のところはこのくらいかな。

最近考えれてなかったけど、まだまだじぇーーーんじぇん詰める必要ありだけど、もし、もし面白そうって思う人がいるなら連絡下さい。お願いします。でもたぶんいないよね、、、笑 ここまで読んだことがすごい。

 

すごくやってること欲張りなことだろうし、ちっぽけだけど、実現したらだいぶなんか楽になるんじゃないかな、ハードルも低くなるんじゃないかな。と思うのであった。

 

ご精読ありがとうございました。ここまで読んだ人いるのかな。

 

 

ジーザス

 

 

 

 

f:id:urinurin11:20180622154050j:plain話変わるけど、この写真いいよね。アイスフラワー的なもの (Sabrina (@similarcolors) • Instagram photos and videos)

 

例えばこの作品が万人に受けるものなのか少数に受けるものなのか。

アートはロックだ。いいな、アート。