あまりかたちのわからないもの

別に人生遠回りしてもいいかなっていうブログ

日本の大麻メディアとして大事にしたいこと

 前回の記事ではHEMP Magazines Japanを始めた経緯を紹介しました。

 

uritan11.hatenablog.com

 

 

今回は「どうやってやるか」、つまり何を大事にしてやっていくのかについて、書いていきたいと思います。

 

 

世界は今年、大麻元年

今、アメリカを中心にして産業用大麻の合法化、農業の推進が進められています。産業用大麻は時には医療用という意味も含むこともありますが、厳密な使い分けや区別はまだ確立されていないように思われます。

産業用大麻が推進され始めている背景には、2018年12月にトランプ大統領の署名により米農業法案が可決され連邦法が改正されたことが挙げられます。

2014年にはオバマ大統領が、研究目的での栽培の合法化に署名をしましたが、今回の連邦法改正が意味するのは、産業として大規模栽培を合法化するということです。つまり国全体のルールについてなので、アメリカ全体として産業用大麻の栽培の合法化、大麻の禁止薬物リストからの消去を公式に認めたということになりました。

そのほか、医療用大麻や嗜好用大麻に関しては連邦法ではまだ合法化はしていませんが、州法では認めている州もあり、連邦法と州法の食い違いやそれによって起こる問題も大きく存在しています。

 

 

実際日本ではどんな感じ?

日本では自生をしていて栽培すらしていたという歴史があります。今は、自生した大麻を見かけた際には報告すれば厚生労働省麻薬取締部の支局が駆けつけることでしょう。

こちらは、平成29年度の不正大麻・自生大麻の報告件数をまとめたものです。厚生労働省から直接発表されています。こちらが資料です。

 

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東北地方が多く、、関東の山間部や山梨、長野はちらほらと報告され除去されているようです。北海道は北海道ヘンプ協会があり今産業用大麻が盛り上がりを見せている地域でもあります。それが不正大麻の量とは関係あるかは不明です。鳥取には平成28年大麻栽培農家が大麻所持で逮捕された影響でしょうか、その一年後のこの報告では少量の報告がされています。栃木県では長らく産業用大麻の栽培をされている農家がいますが、こちらは0件で、お見事です。

 

余談ですが、厚生労働省にはまず、不正大麻ってなんですか?というところから説明してほしいものです。「違法大麻」は聞いたことありますが「不正大麻」はあまり馴染みがありません。目的に応じて都合よく言葉をチョイスしていくのは必要なことかもしれませんが「大麻=悪い存在」であるなら「不正」「違法」をつける意味はなんなのでしょうか?甚だ疑問です。
 

 

日本では大麻をめぐって様々な意見がある

以前から日本でも「大麻解禁」や「医療用大麻の合法化」など、一部の人たちによって大麻合法化推進を訴えられてきた事実があります。日本ではどの法律書を読んでも、解釈の問題云々の前に大麻は禁止されています。

日本人でも海外経験がある人は大麻に馴染みがありその分理解もあります。特に医療的な面では、がんなど大病を患っている人などは鎮痛剤としての大麻の効能を知り、自ら渡米して治療に使うなどしている現実があります。また、高樹沙耶さんを皮切りに医療大麻解禁をマニフェストに出馬をする人も増えていますし、年々大麻の「非薬物的な露出」というのは増えてはいるのではないかなと思います。薬物使用での報道はたびたびありますが。

言論活動をしていくのは個人の自由であり、そういう活動をしていく人も社会には必要で何かしらの意味をなして存在するものだと思っています。

しかしながら、そういった「大麻推進論者」の世間一般の見られ方としては、全員が全員ではないものの、逮捕歴があったり、芸能人の逮捕のケースがメディアに露出したり、現実として「逮捕=大麻推進」といった構図ができているのも事実だと思います。

日本ではやってはいけない法律があるのにもかかわらず、日本で使用して逮捕され、その後で「大麻は素晴らしい」と主張したところで、なんの説得力もないのです。

 

主張を正当に公正に強くしたいのであれば、ルールを守り自らの主張の正当性を演出させながら意思表示をしていくことが、ビハインドなトピックにおいては大切なんだろうと思います。

 

加えて、日本での逮捕に繋がるケースとして多いのは、単純に大麻を楽しみたい嗜好用、喫煙によるリラックス効果や高揚感などを得ることで医療的な効果を発揮するいわゆる医療用でしょう。世間が大麻に対してドラッグ意識が強い中で、逮捕例がいずれも「体内に取り込む」点で、客観的にその行為自体に抵抗が生じるのも理解に難しくないはずです。

あくまでも私見ですが、現在の大麻推進論者がどうしても世間からそのような見られ方をされているのには、そういった背景もあると考えています。

 

大麻を含む政治的思想や信条はどうしても、大麻のことをよく知らない人にとっては「やばい人」に映ると思っています。都知事選に長らく出馬し、前回の統一地方選で港区議に選出されたマック赤坂もどういう人なのか何やっていきたい人なのかわからないじゃないですか。それでただ「スマイル」と言われても何かの宗教なのだろうかと「やばい人」に映ると思います。しかし、彼の政策をしっかり読み、どんなことをしていきたい人なのか、どんな経歴の人なのかを知ることができれば、その抵抗は少しだけ軽減されます。少しだけ。

スマイル党|公式ホームページ

 

ましてや、「大麻=犯罪・裏社会の象徴」とされる日本では少なくとも、それを政治に持ってこられることに関して構える傾向にあるのではないかと考えています。政治的運動や市民運動を展開することで草の根的にじわじわとその理解を広めていくことも可能ですし、将来の日本を案じその行動を中心で行なっている人々は尊敬に値します。しかし、筆者はそうではないアプローチで伝えていきたいと考えました。

 

 

より中立的に、公正に

とはいえ、筆者も大麻の可能性に魅せられている人間の一人であることには変わりありませんし、地球規模で資源の転換をしていくのにもってこいの植物ではないかと確信しています。筆者は医療用大麻や嗜好用大麻には興味ありませんし、ハイになりたいとも思いません。筆者の興味はすべて環境資源的可能性です。

その上で、総合的に大麻の効果も客観視していきたいとも考えているのでメディア内では幅広く扱います。つまり、記事としては私感を混ぜることなく伝え、コラムとして様々な意見を掲載していこうと思っています。新聞社に社説があり論風論評が異なることは、このトピックに関してはあまり意味のないことだと思うからです。

したがって、様々な意見や考えを扱い、読者が総合的に判断する機会を与えるメディアでありたいと考えています。

 

大麻を扱う上で大切なのは、どれほど中立性を見せながらまっとうに伝えられるかに尽きると思います。

伝えたいことがあれば、きちんと伝わるように最大限の努力、環境の準備をするのが最善の方法ではないかと考え立ち上げたのがHEMP Magazines Japanです。今後とも継続して、かつ質を向上させていくので、よろしくお願いいたします。

 

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最後にロゴをもう一度掲載します。こんな思いを込めました。

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  • 名前: ダイレクトに言葉を並べた方がわかりやすい
  • Magazines: いろんな意見を取り入れたいという意味で複数形(実はドメインの関係)
  • Japan: 日本でこの問題や将来について話し合えるようなきっかけを与えたい
  • 色: 優しいグリーンで環境的有益性を表現、大麻のグリーン
  • 大麻草: 隠すことなく堂々と有意義であることを示す
  • 全体: 暗いイメージではなくクリーンにライトに